poolという単語を辞書で引いてみたら、何かとても良い感じがした。
この単語すき。

プール【pool】 
［名］(スル)

１ 人工的に水をためた遊泳場。水泳場。
２ 置き場。たまり場。「モーター―」
３ 蓄えておくこと。ためること。「資金を―する」

　
なぜプールを辞書で引いたのかというと、今朝ふと少し前に見た夢を思い出したから。
端の方が緑色に変色しているテレビの画面のような視界から一つの部屋を眺めている夢。
部屋はプールみたいに水に埋もれていて、その奥には茶色いピアノがあった。
テディベア何かが浮遊しているのを横目で追ったりした、印象深い夢でした。

もしあの部屋に音楽が流れていたとしたら、それはきっとT's waltzだと思う。

 

羊水のそれを思い出させるような
よく晴れた日の太陽がありました
ゆらゆら揺れる水面に反射して
太陽は四方八方に飛び散ってゆきます
僕らはそうしてほんの右隣に位置していたのかもしれないと
海の上で光り続けるそれらをあなたはすくいあげました
それからしばらく水平線を見つめていました

羊水のそれを思い出させるような
良く晴れた日の太陽があった冬の日に
そんなとりとめのない話をしていました
ふと目を遣れば二人は口に刻む笑窪すら良く似通っていて
僕らはそれを事実だと認めることにしました
その背後にはいつも海が満ちていて
そのような景色を変わらずに見ていました
たぶんずっと見ていた気がします

（そうしていつか太陽はその中に沈んでいくのでしょう）

白い鯨が私の文章と感情の在り方を認めてくれて、他の人たちなんかもう要らないような気がした。
海で泳ぐ魚は自分で選び取ればいいし、水面の色は自分で作り込めばいい。
水面の下から見上げる世界は揺らめいて歪んでいたり水の色のせいで色味がかっていたりして他の人と同じような見え方はしないかもしれないけれど、そこで大きな白鯨を飼えるならそれでいいと思った。

おやすみなさい。

線上になったその感情を
そっと盗み見ては指で撫でる
そのようなことを繰り返しながら
与えられた宝石などを身に着けている

違和感と紙の上に書いた文字を比べて
これは何だと問われたりもしている
村上春樹と覚えたての文字列を置くと
それを教えてくれた人の残像がそこに残ったりもした

線上になったものをたいせつにすることは
時にとてもひどくそれだけのことでしかなかったけれど
ただそれを認めることができた季節なども
どこかで感じ取ったこともあったような気がした